お久しぶりです。サカタです。 先日、AIを使って、iOS向けアプリ「ど
お久しぶりです。サカタです。
先日、AIを使って、iOS向けアプリ「どこする」を開発、リリースしました。
iOS向けアプリをリリースするには、Macを買って、Xcodeを覚えて、Swiftを学んで……
そう、iOSアプリの開発は、他と比べてハードルが高いんですよね。この壁に阻まれ、開発に踏み出せなかったり、諦めている人も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。
しかし、そんな常識はもう過去のものです。
Swiftは全く読めない。Xcodeに至ってはインストールすらしていない。でも、iOS向けアプリをリリースできました。
この記事では、そのときに使ったRorkというサービスについて、何ができて、何がすごかったのかを紹介します。
リリースしたアプリ「どこする」
Rorkの前に、軽く、開発したアプリについて紹介させて下さい。
「どこする」は、登録した場所に近づくと、そこでやることを通知してくれる位置情報リマインダーアプリです。
日用品が切れそうだったので、「明日の仕事帰りに買おう」とメモを残した。
なのに次の日の帰り道、すっかり忘れてそのまま帰宅……。
家に着いて、残り少ないボトルを見て「あ!買い忘れた…」とがっかりする。
こんな経験、ありませんか?
「どこする」は、これを解決するアプリです。
▶ App Storeで「どこする」を見る
使い方
使い方はシンプルです。
- 「やること」を登録し、それを実行したい「場所」と紐づける
以上!
あとはもうこんなこと忘れて普段通り生活してください。
登録した場所に近づくと、そっと通知で「やること」思い出させてくれます。
ドラッグストアの前で「シャンプーを買う」という通知が、
家に入る前に「ポストを見る」という通知が、
あなたの日々のストレスを、ほんの少しだけ減らしてくれるはずです。

Rorkとは?
長くなりましたが、今回の主役は、「Rork(ローク)」です。
Rorkは、作りたいアプリを“文章で説明する”だけでモバイルアプリを生成し、App Storeへの公開までをブラウザ上で完結させてくれるAI開発プラットフォームです。
公式の言葉を借りれば、「エンジニアを雇ったり、モバイル開発のフレームワークを学んだりする代わりに、アプリを普通の言葉で説明すればよい」というもの。設計・実装・テスト・ビルド・App Store提出の準備まで、すべてブラウザだけで完結できます。Macも、Xcodeも、Swiftの知識も必要ありません。
しかも今回作った「どこする」は、いわゆるWebView製のアプリではなく、本物のネイティブiOSアプリ(SwiftUIベース)です。位置情報の常時取得や通知といった、OSの機能をしっかり使う必要があるアプリでも気にする必要はありません。
何がすごかったのか ―「Xcode必須」という常識が消えた
iOSアプリ開発には、長いあいだ“暗黙のルール”がありました。「iOSアプリを作るならMacとXcodeが必須」です。Windowsしか持っていない人や、エンジニアではない人にとって、これは最初の、そして最大の壁でした。
Rorkがすごいのは、この前提そのものをひっくり返してくれるところです。比較するとこんな感じです。
| 工程 | 従来のiOS開発 | Rork |
|---|---|---|
| 開発環境 | Mac + Xcode | ブラウザのみ |
| コーディング | Swift / SwiftUI を自分で記述 | やりたいことを文章で指示 |
| 動作確認・テスト | Xcodeのシミュレータ/実機接続 | ブラウザ上のエミュレータ |
| ベータ配布(TestFlight) | 証明書・プロビジョニング設定など | ブラウザから配信 |
| App Store提出・リリース | Xcodeでアーカイブ&アップロード | ブラウザから提出 |
つまり、開発 → テスト → TestFlightでのベータ配布 → App Storeへの提出・リリースまで、そのすべてがブラウザの中で完結するのです。ビルドはクラウド側で行われるため、自分のPCのOSは関係ありません。「Macを持っていないから諦める」という、これまで多くの人を止めてきた壁が、ここでは最初から存在しませんでした。

感想
Rorkのすごいところは、Xcode不要というだけでなく、独自ハーネスを1から構築していたり、Github連携ができたり、Vision ProやApple Watch向けアプリが作れたり、AI組み込みアプリを作れたり、ブラウザ上でコードを直接修正できたりと、まあキリがないのですが、私がRorkを使って一番感じたことは、Cluade CodeやCodexのようなエージェントを汎化型AIとするならば、今後はRorkのような特化型AIが伸びるだろうということです。
これは汎化型が勢いを落とすという意味ではなく、汎化型の参入障壁が極めて高く、争えるレベルに行けないこと、また特化型は汎化型よりも自由度が少ない分、ユーザは使いやすいからです。
話は変わりますが、実はこのブログ自体もRorkに書いてもらいました。私はほんの少し手を加えただけです。いかがでしたでしょうか。気づきましたか?読みやすかったですか?
「どこする」というアプリ自体は、まだ機能を磨いている最中の小さなアプリです。しかし、ひとまずリリースまで持って行けたことで、iOSアプリのリリースのフローや必要なことを学べたことが、今回いちばんの収穫でした。
次回以降の記事では、それについて共有していくつもりです。
